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心電図検定対策講座(4~3級対象)

心電図検定対策講座1 「心電図の基礎/虚血性心疾患の心電図」

16:40~17:40

南口 仁(大阪警察病院 循環器内科)

心電図にはすでに100年以上の歴史があります。心電図は日常臨床や健康診断で幅広く使用されている非侵襲な検査であり、心臓に関する病気、特に虚血性心疾患や不整脈の診断をおこなうにあたり非常に有用な検査であります。しかしながら、心電図ときいただけで、苦手意識やアレルギー反応を示す方も非常に多いのではないかと思います。実際私自身も研修医の時はすごく苦手でした(笑)。その理由の1つとして、心電図を勉強する最初の入り口で、つまずいてしまうことが多いからではないかと思います。
このセッションでは、まずは心電図の基本的な波形をはじめ、心電図の見方を私なりにわかりやすく解説していきたいと考えています。最後には、心筋梗塞といった命にかかわる病気の心電図を供覧しながら一緒に判読して、少しでも心電図を身近に感じて頂けるようになればと考えております。そしてぜひ心電図検定にチャレンジしてみてください!

心電図検定対策講座2「不整脈の心電図」

17:50~18:50

西井 伸洋(岡山大学大学院医歯学総合研究科循環器内科)

不整脈を理解するには、正常の刺激伝導系の知識が必要である。洞結節、房室結節、His束、脚、プルキンエ線維、心筋という興奮伝播が心電図のどの時相に相当するかの理解がまず必要である。この知識を元にすると、洞不全症候群、脚ブロック、房室ブロックなどの徐脈性不整脈は非常に理解しやすくなる。先にあげた刺激伝導系の障害部位によって、どの徐脈性不整脈になるかが決まるからである。
また、頻脈性不整脈も多岐にわたる。上室期外収縮、発作性上室頻拍、心房細動、心房粗動、心房頻拍などの、上室性不整脈、心室期外収縮、心室頻拍、心室細動などの心室性不整脈に分かれるが、その見分け方も刺激伝導系の特性を理解していると解釈がしやすい。