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第5回日本不整脈心電学会中国四国地方会の会長を拝命いたしました、岡山大学の森田 宏です。本地方会は中国、四国での交互開催を行っていますが、今回は岡山コンベンションセンターで2025年10月25日(土)に開催いたします。コロナ禍も開け、対面の学会・研究会がほとんどとなり、現地においては活発なディスカッションが行われるようになりました。岡山は公共交通機関でも移動がしやすく、大勢の方のご参加を御願いできればと思います。
今回の地方会は、若手から専門医までのそれぞれの先生方が、積極的に討論に参加し、また色々なTake home messageを持ち帰ることのできる、楽しめかつためになる有意義な会にしたいと考えています。中国四国地方は不整脈診療を積極的に行っている施設も多く、次世代の不整脈医を育ててゆく、一助になればと考えています。
①一般演題:解釈が困難であった症例、教育的な症例、様々なpitfallへの対処・研究など、不整脈医が広く共有できる演題を歓迎いたします。EPS、アブレーションに限らず、心電図、抗凝固薬や抗不整脈薬についての演題も大歓迎です。
②不整脈診療における新技術:パルスフィールドアブレションの開始や左脚エリアペーシングの普及があり、また3Dマッピングの発達、スマートウォッチを用いた不整脈診断、人工知能の臨床応用などのテーマは今年度以降も大きな発達が考えられます。各施設の経験、取り組みなど積極的な報告をお願いいたします。
③学生・研修医:学生・研修医セッションは症例報告や研究等を各施設で医学部生、若手医師に積極的にご発表御願いできればと思います。また、心電図や心内電位の解釈などの教育セッションも開催いたします。昨今、学生、研修医の循環器離れも問題となっており、各施設の若手にぜひ声をかけていただき、循環器・不整脈診療及び研究の楽しさを知っていただきたいと考えています。
④メディカルプロフェッショナルセッション:不整脈診療をより良いものにしてゆくために、医工連携や看護研究セッションも設け、色々な施設での経験や工夫をより多くの施設で共有し、発展してゆく発表を歓迎します。
⑤基礎研究発表は地方会では報告を避けられることも多いかと思いますが、基礎、トランスレーショナルリサーチも含めpreliminaryなデータでも発表いただき、大勢の専門家からヒントを与えられ、研究の発展に結びつけられる様なセッションを開けられればと思います。
医師の会員の方の参加が多いと思われますが、メディカルプロフェッショナルとの連携、若手の勧誘・育成の場ともなるように、ぜひ多くの皆様にご参加をお願いできればと思います。よろしくお願い申し上げます。
第5回日本不整脈心電学会中国・四国支部地方会
会長 森田 宏
(岡山大学学術研究院先端循環器治療学講座)